[クララと話をしていても、談話室から飛び出したリーザの姿が頭から離れなかった。] ”やっぱり、リーザを騒動に巻き込むのは気の毒だな。”[そんな思いがこみ上げてくる。人狼として考えが甘い、とは自覚している。でも、これ以上少女が苦しむ姿を見たくなかった。だから――。]