― 回想・士官学校狩り勝負>>461 ―
[外には砂塵を散らす乾いた風が吹き渡る。
過去とは似ても似つかぬ風景が、外には広がっている。
けれど目を閉じれば風は変わらず、遠い懐かしい思い出を運んでくる──]
――…そっち行った!
そこの罠に追い込んで……、やばい、あっちから逃げる!!
[やたら賑やかな声を聞きながら、引き金を引いた。
たんっ。と、軽い手応えがして、獲物を仕留めたのが分かる]
ソマリ、回り込め。
[短く指示を告げれば、うへぇという顔が返った。
もう疲れたというところだろう。さっさと行けと急かす。
森でまた、大声と笑い声が上がった]