得体の知れん奴と知りながらも、シロウを傍に置いていたのは、俺だ。 その腹がどこにあるかはわからなかったが――… 使えることは、間違いなかったからな。 でも、その為に部下に被害が生じては、自分で自分が許せん。[そこまで言うと、一つ、深い溜息をついた。]