――帝国前進拠点:執務室――[人の気配>>646に一瞬ビクッと反応するも、この六年間で、もう随分と慣れた。トールが士官学校を卒業してからは、気遣ってくれる者もいなかったのだ。少しずつ、慣らしていくしかなかった。それでもいまだ、幼い頃の記憶は拭えはしない。] ………………入れ。[静かに声をかけ、訪問者に視線を向ける。それがジェフロイと気付けば、軽く、肩を竦めた。]