――数年前:とある帝国貴族のパーティにて―― 恩義、なぁ。[ソマリはソマリで、何かの為に働いているのだろう。軍に入り、命を賭してまで。――それが何なのかは、自分には理解出来なかったが。それはある意味、己が恵まれていたのかもしれない。…………そんなことにすら、気付かぬままに。]