さーて、会えるかどうだかなー。[懐から取り出したタバコを一本くわえて、火をつけながら。門番が直接に公爵閣下へ手渡すことはできないだろうし、取次ぎを何人も介す間に、リエヴル本人の耳に入ることなく握りつぶされるかもしれない、とそんな呟きを零す。もっとも。このまま門前払いを食らったとしても、幼い頃から仕込まれていたニンジャの技を使って、当主が居るだろう辺りへと潜入し無理やりに対面を果たす事もできなくはない。むしろ、その能力を見せた上で、リエヴルを介して帝国に仕官したいと告げるべきだろうか]