人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

 ウェントス族のルディ、君の様な古の民が現れるのを私は望んでいた。

[静かに微笑みを浮かべて、男は青年の瞳を覗いた]

 王国千年暦の序章は常に君達まつろわぬ民との闘争の歴史。
 未だ我々王国は、君達との関係には良くも悪くもぎこちない。

 だがね、いい加減にその因縁も是正するべきと私は領主として思う。
 然し、闘争を続けた我等との関係の溝は深い。
 まるでこの国を覆う、巫女姫の結界の様な関係が我等そのものだ。

 だから私は、今回のこの学徒共の騒乱に乗じて。
 王国の行く末に一石を投じたいとも考えている。

 それが吉と出るか凶と為すか。
 戦禍を呼ぶか未来を呼ぶかも保証は出来ないが。

 私は、義と利を信じ、動くのだ。

(651) 2015/03/09(Mon) 23:38:01

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby