人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 ソマリ

 …異邦人の隊へ命令。スルジエに移れ。

[微かな逡巡のち小声で護衛に囁くと、私兵のひとりが何処かへと去る]

 では君は何を為すべきか。
 山岳ウェントスの民、まつろわぬ古の民としての君は。

 王府に忠義を奉げる、それもひとつだが一族は容易く揺るがんだろう。
 暴徒共の決起に混じり新たな国を作る、それもまたひとつの道ではある。

 世界を広げるも秩序を守るも、民の意思までは強制できんのが如何ともしがたい。
 それが国と云う物だが、時に海原の様に嵐に揺れるは歯がゆい物だ。

[青年へ向き直り、男は道を説く。然しその道は定かではない。
何せ男自身、未だその道を毅然と固めていないのだから]

(649) 2015/03/09(Mon) 23:35:13

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