[橋の報告、それに続いて、白煙の報告が矢継ぎ早に早馬で齎された直後、号令。] かかれ![自らも指揮を執ろうと馬首を河岸に向けたところで、自分に近づく伝令を認めた。手綱引いて制止すると、疾駆体勢に入ろうとしていた黒馬は不服そうに大きく嘶いた。単独での伝令だ。横幅の大きいその若兵は、フレデリカの隊に配属した男ではなかったか。] ―――何だ? 何かあったのか?[伝えられたのは、フレデリカの単独行動。>>218]