― 幼い頃、雨と虹の想い出 ―[まだ幼い頃、些細な事で幼馴染と喧嘩した。それはよかった、喧嘩なんてよくある事だから。でも彼が飛び出した事が何時もと違っていた。最初は勝手にすればいいと思っていたけど、でも。戻らない彼に段々不安になった事は覚えている。不安なまま自分も飛び出してあちこち探していたら雨が降ってきた。冷たく身体を濡らす雨。でもシュテが見つからないから雨宿りもできなくて。不安で、不安でたまらなくて涙が滲む。]