― 狂気の研究施設・外 ―[途中までは追手の気配を感じていた。しかし目の前に白い建物が見えてきた頃、その気配は忽然と消えた]………?もう、大丈夫 そう、 か[上がった息はそのままに、足を緩めて後方を見る。戦車はおろか、小鬼の姿も見えなくなっていた]アデル、大丈夫 か?[アデルの方を見る。ついて来れる速度で走ったつもりだったが、どうだったろう。支える意味も込めて、掴んだ腕はそのまま]