[思ったよりもだいぶ調子がいいのは、彼の祈りによるものだろうか?見返りを求めない祈りなど金貨は向けられたことはなく、その心地よさに微睡みそうになるのだけれど] ――…名乗りたくなくなってきました。[それは“何の神か”を未だに伝えてない状況で向けられた祈りなのだ、名乗ってしまえば終わってしまうのではないかと。遠くない未来に訪れるだろう喪失に、金貨の心は粟立つのだった*]