[そちらに反応しつつ、残りの兵に視線をやる。
金色の髪を前にしても、動揺薄いのは先ほど確認していたからだ。]
フレデリカ…か。
[久しぶりだ、などと平時の言葉は口に出来ず。
ただ今は鋭い視線を彼女にも向けていた。
新兵がこちらに銃口を向けているのに気付けば、
背後の部下の標準がそちらに合わせると、銃を目掛けて撃った。
当人に当てなかったのは、警告の意もあり別の意図もあったが。
カシムが手にしていた手綱は、今は何処に行ったのか。
ノトカーは…ノトカーも間に合ったのだろうか。
あるいは、まだ市街地で奮闘しているのか。]