― 洞窟内基地 ―……お褒めに預かり、光栄至極……とでも、言えば、いいか。[荒い息遣いに途切れさせつつ、返す言葉は憎まれ口。傷の痛みなど意にも介さぬ、と見える様子は、あらゆる意味で『戦い慣れしている』と物語るかのよう。こちらを見据えつつ煙管を下げる挙動、その一つ一つにも余裕が感じられ。感じるのは、圧倒的な力量差。得手不得手や専門であるか否かなど、そんな理屈の内には収まらない──戦人としての、器の差。それを見せ付けられたような気がした]