ああでも、逆らってくるようであれば構いません。
遠慮なく切りなさい。
………見せしめになるように、ね?
[そしてもう一つは、シュビドに拠っている学徒の意識を此方に寄せ、巫女姫を安全に王都に帰すため。
巫女姫は、まさに敵陣のなかにひとりで突っ込んだようなもの。
彼女を守る多くの優秀な兵は確かに揃っているが、それ以上に優秀な人材が向こうには揃っている。
緑の世界で幾らか、その事を咎めてはみたが―――……
果たして、あの姫がどこまで自分の言う事を聞いてくれたかは分からない。
あの様子だと、再びシュビドの鎮圧に向かいそうな勢いだ。
そんな最前線にクイーンを据えてどうする。ならば、帰ってくるように仕向けるだけだ。
そしてもう一つは――…… ]