仕立て屋 エルナ

　―回想/レジーナ被害者の会結成―

[懐かしさに想いをふけていると、段々と記憶の片鱗が思い出されてくる。]


　"私以外"？
　ふーん、リーザちゃんも、
　よく怒られてるんだ〜
　それじゃあ、おたがいさまだね！

[この少年に、罪悪感という文字はない。この返答こそ、"火に油"というものだろう。しかし、リーザは怒りこそしなかったが、それでも、ずっと不満を垂れ流していた。>>506

そして、そんな殺伐(？)とした現場に、救世主巻き込まれてしまった人がもう1人。>>494


「おい、手ェ動かしてくれ〜帰りてぇから」

その情けない声の主は、何故か一緒に片付けを手伝いさせられている、ディーターお兄ちゃんだ。
ディーターお兄ちゃんも、レジーナの怒声に釣られて、運悪く野次馬に来てしまった可哀想な人の1人だ。]

　動かしてるよー！
　ディーターお兄ちゃんこそ、
　僕たちより"おとな"なんだから
　もっとがんばってよー！

[子どもの無邪気な攻撃に、ディーターは何を思っただろうか。
何はともあれ、自分には非があるが、こうして無事レジーナ被害者の会(洗濯室編)が結成されたのであった。*]