[街の中を見廻っていると見知った人物に声を掛けられた]
おう。シロウ!
[いつものように気安く名を呼ぶ。
まだ軍属の頃から見知った顔で、今も立場は違えど同じ学館で指導する身。付き合っている年数は相当長い]
ん?どうした?その子。怪我?
[どれどれとシロウの抱えた子供を見て]
そうだな。今のうちなら大勢の連中が出払ってるから学館は静かなもんだろ。
そのうち、学生どもが戻ってくりゃ煩くなるだろうが。
それより俺の部屋に来るか?
そっちのほうが保健室よりゆっくり出来るかもしれねぇ。
[そう提案するとシロウを宿舎へと促す]