……珍しいのは、わかってる。
ウェントゥスの民で、外に出たい、なんて言ったのは、今までいなかったらしいから。
一族の大半は、閉ざされたままである事を望んでいる。
[そこは間違いないから、肯定を返し。
スルジエの名>>618に、僅かな刹那、唇を噛んだ]
……スルジエの連中が、境界線を越えてきているのは、知ってる。
何もしなければ、食い荒らされるかも知れない、のも、わかっているけど。
[一族がそれに対してどう動くかは、今の所未知数だが。
この状況が続けば、北の同胞と同じ道をたどる可能性は、心に翳りを落としていた。*]