[官憲にも地主にも口止めを行った為か、リエヴルの素性が漏れることはない。ただ、関係者に話を聞けば、表れた貴族らしき青年が飲まずとも香りだけで紅茶の銘柄どころか生産地まで当てられたこと。それほどに紅茶に詳しいのに、角砂糖を入れた後、暫く口をつけようとしなかったことなどが聞けることだろう。]