[自分の髪の毛に触れる。 わしゃわしゃに遠慮なくなでくりまわしやがって。 人のことを子犬か何かだと―― 文句は、何もいえない。 ただ、バレッタを再び目を閉じたまま付け直す][監視役へと、部屋に案内してくれ、と。 そういおうとしたが、その言葉は喉から出なかった。 乾いた銃声を耳にしたのが最後――意識は、途切れた**]