― 黄砂の村 ―[光を追えば小さな村にたどり着いた。そこにはすでに何人かの人間が集まり、賑やかに騒ぎ始めている。戦勝パーティー、というよりは、ただの宴会か。そんな村に入る手前、辻に立つ光の柱を覗きこんで、うっすらと浮かんできた愛しい人の姿に、そっと息を吐いた。]