[突然台貴族が現われて呆然とする地主の前に置いたのは、当該地などいくつも買えるような額の金貨が入った小袋。] ……あんなことがあっては、片付けをするにせよ弔うにせよ、何かと入り用だろう。 あと、あの子供の家族の元にも、届けてやってくれ。[要はこれで後処理を頼むということだ、と告げて、出された紅茶を啜る。金で片付くこととは思わないが。せめて、そういった請求の類が 旧友《ダーフィト》 の元には及ばぬようにと。]