― 渓谷に掛かる橋 ―[しばらくは巨剣の傍らで待っていた。長い間だったような気がするが、本当は、大した時間でもないだろう。]…ん、どうした?[クレーデルが落ち着かなげに首を振り、前足を掻く。どこかへ向かいたがっているのを察してその背に身を預け、手綱を緩めた。]