[黒鹿毛の身体が大きく揺れれば、琥珀色は馬ではなくトールの動きを追う。彼の足が地へと降り立つのを見れば、自らもまた馬から降りようと。] ――――――――っ!![瞬間、銃声が爆ぜた。すぐさま馬から降り立った為か、銃弾は僅か左肩を抉る。]