>>605 ええ…。そうですね。
[適当に相槌を打ちながらきりの良い所まで片付けを手伝ってそれぞれ引き上げて行く仲間を見送った。
Es内で「あんな事をされた」「こんな事をされた」そんな具体的な話をしていたのは…着任直後ぐらいのものだ。イドがそんな会話をすべて王子に運び…そしてそれを寝屋で使われたりすると、自然と口に出さなくなる。お互いに相手の状態から察して深くは踏み込まない。
何をされているのか…知らない方が幸せな事もある。
そして、自分は仲間の血肉を口にして生きている事を
誰にも知られたくないと思っていた。
仲間殺しとどっちもどっちだ…。
王子への忠誠を尽くすのは親衛隊として当然の事。
軍人なら仲間だろうが裏切り者を躊躇せずに殺すのは…むしろ普通の事だ。
ただ、本能的に、そして無自覚にソマリに対しては恐怖を感じていた]