――帝国前進拠点・執務室――
[ジェフロイの言葉>>598に頷き、通信機を受け取る。>>599]
……ご苦労だったな、ラウエンブルク大佐。
騎兵中隊の指揮も兼任とあらば、何かと気ぜわしいだろう。
何かあれば、こちらから声をかける。
…………よろしく頼む。
[かける声は、どこかよそよそしい。
かつては先輩として一応の敬語は使っていたが、今ではその立場も逆転している。
置かれた距離は、今に始まったことではない。
上官への礼儀の奥に見え隠れするものをうっすらと感じ取りながらも、既に、そんなものに揺さぶられる感情すら忘れてしまった。]