― 浴場 ―[雪の中を歩き続けた身体は冷えていた。フリーデルのスープで幾らか温まってはいたが、やはり芯から温まるには湯が一番だろう]これで酒もあればいいのだが。[そんな贅沢は言えぬ、と苦笑しつつ脱衣所に入ると先客を見つけた>>610]おや、シモン。もう上がったのか?残念だな。背中を流して貰えたかもしれんのにな。[身支度を整える様子に少し楽しげに声を掛けた]