− 滑走路 −[将来は軍を率いることが期待される家系の嫡子であり、その道を望んでもいるけれど、実際、こういった形で中世的な混成軍を動かしたことはない。どの程度まで敵を引きつけてから弓を射つべきか、そういった勘所も体得できていなかったから、自陣に到着したらまずやることは、準備が整ったと知らせがてらの笛矢斉射で、矢の射程を知ることだ。麾下の軍がゲームの駒のごとく即応して裏切りもしないことは、新参の指揮官にはありがたいことである。]