人狼物語−薔薇の下国

22 出会いの村、ふたたび【G918村再戦】


領主の息子 エリオット

怖い話かどうかはわかりませんが、
子供の頃、母上の寝室で見つけた書簡です。
この話を父にしたら、悲しい顔をしたことをよく覚えています。


「愛しのイザッベラへ。ついに戦争が始まってしまった。こうなると個人の力なんてものは無力だ。国家のために命の投げ打つつもりで志願したが、こんな戦争で死ぬのは誠に馬鹿らしい。幼馴染のアルフォンスとこんな話をしているが上官に見つからないとも限らない。次の手紙からは切手の裏面にでも愛を綴ろうかな。いや冗談だ」

「愛しのイザッベラへ。今日捉えた敵兵にお前たちは悪魔だって言われたよ。その言葉を正面から否定出来ない自分に驚いた。ボクはボク自身が変わっていくことが少し怖い。つまらない話をしたね。許してほしい。あの公園のミモザは今年も綺麗に咲いているのだろうか。アルフォンスと三人でいくことはできなかったね。来年には戻れると思う、ミモザの下で君を抱きしめたい」

(623) 2013/07/11(Thu) 22:57:02

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