― 前進拠点 ―[ヴィンセントやジェフロイからお説教をされるリエヴルの後ろについて歩く護衛は、『オレは護衛としてついてっただけだもーん』『オレしーらね』とばかりに無言を貫いた。暗殺や諜報活動で得た特務大佐という地位では、執務室についていき話を聞く事は適ったか。それができずとも、帝国内で諜報活動を行うにあたって以前くすねておいた、通信用の魔石を使って盗聴くらいはするつもりだったが]