……すまない、と。
皆によろしくと、そう言っていたよ。
[出来るだけ淡々と話そうとしたけれど、あの翳り帯びた声は耳に強く残っていて、若干声が震えてしまった。
けれどもしかしたら、それに気がつく余裕はステファンにもなかったかもしれない。哀しげな顔>>482が、何かを堪える表情>>484に変わるのを見て、窓際から離れ近寄った]
リエヴル先輩は、泣く事も禁じられたまま出て行かれた。
僕はただそれを見ていることしか出来なくて。
先輩の言葉を聞いていることしか出来なかったけれど。
[その肩を抱こうとするように腕を伸ばしながら]