[人間と人狼が違うから信じない?と問うクララに、首を横に振る。]
違うよ。
狂人として自主的に行ったんだ。人狼がお前は人間だから信じられない、なんて言われなくても。
[相変わらず主語はあいまいであるが、のちに他の人の話だよと白状しても嘘にならないように気をつけている。]
でなければ、僕がわざわざクララさんにこんな話持って来ないさ。
だって狂人でさえ信じられない人狼が、赤い声が使えない人間と交渉しようなんて考えないだろう?
[だから、人狼は君を信じられたら裏切らない。そんな期待を抱かせるように微笑む。]
だから、僕らの希望する占い先を選んでくれればいい。
そこを占えば、君が知りたい答えの一部と、君が今後取るべき道がハッキリと分かる。
[暗に人狼を占って人間と判定しろとの意思を込めて、クララを見つめた。]