[ しかしカサンドラは――
一時は家族の一員のような晩餐を過ごしたこともある彼女だ。
恋慕はなくとも、知人以上に大切な存在なことに変わりはない。
おそらく、父も母も…グレートヒェンも。
カサンドラには死んでほしくない。幸せになってほしい。
そう願っている。だから…
――でも、それだけではない気もする。
久しぶりに会った彼女には、何か――
何処にも所属していないような。
そんな印象を受けた。気がした。 ]
なんだろうな。違和感と言ってもいいが…。
……
いや、まさかね。カサンドラに限ってそんなこと…。
[ ふっと思いついた、最悪の想像を否定して。
他に思い当たるところを考えながら、部下に指示を出して
白馬を翻した。* ]