俺は、必要な場所で、俺のできる事をやり続けます。 今は医術だけとは言いませんよ。 こっちもだいぶ、マシになりましたから。[腰に下げていた剣を叩く。出会った頃と比べて、雰囲気も随分変わっただろう。身体も鍛えられ、顔の傷も含めて目に見える場所に傷跡も残る。そして、当時は髪も短く、無精ひげなど生やしてなかったか。] あの時、許しをくれて、ありがとうございます。 ……これを、貴方に伝えたくて。[真っ直ぐに、これだけは昔と変わらない瞳を、ゲオルグに向けた。]**