全く…どうなっているんだ。雪が降るような空模様じゃ、無かったのに。[空模様が怪しくなった瞬間から、薔薇が吹き飛んでいかないよう館の周りに保護用のシートを張り巡らしたが、それもどこまで持つか。自身の観測が外れたのは、人生で二度目。否応なしに妻子の死が思い出されて>>4、顔を顰めた。]オクタヴィア、タチアナ…。[花、特に薔薇をこよなく愛していた妻、そして愛娘の名を呟く。]