― 一年後・寮の自室 ―[冷え切って戻った後も、やはり眠れるはずはなく。ぼんやりと夜が明ける窓の外を見ていると、ルームメイト>>480の目覚める気配がした]おはよう、スティ。[窓の傍に立ったまま振り返り、朝の挨拶をする。どう切り出したものかと考えていると、少し不安そうに問いかけられた]……ううん、僕は大丈夫。身体の具合が悪いわけじゃない。スティは生徒会員だし、すぐに分かることだと思うけれど。落ち着いて聞いてくれるかな。[一度言葉を切って、深呼吸を挟む]