神父 ジムゾン

　　おー。
　　俺も思わず約束したくなる分好きだぞー。
　　え、シスター？


[唐突に出てきた名前に、目を瞬かせる。
明るく働き者のシスターには、
教会の仕事で日頃世話になっており、そして。

　　『　　　　　　　』

――…、
浮かび上がりかけた『何か』の感覚は、
ちり、と内側をひっかくような違和感を連れてくる。
けれど、その違和感は意識まで上ることはなく、
ただ、ほんの一瞬の沈黙になった。

（その沈黙がどのように解釈されるかは
　定かではない）]