人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


特務大佐 シロウ

[血と殺戮を好む、暗殺と破壊工作のスペシャリスト。
それ故に帝国にも公国にも属さず、どちらからの依頼も受け、どちらからの報復の刺客も返り討ちにし続けた曽祖父たち。
自らに流れるその血を厭っていた。平穏の中で、受け継いだ業とその血を眠らせておきたかった。

だがその平穏が崩れようとするならば。
終結を早める為に、戦乱を加速させる以外に。平穏を取り戻す術を思いつかなかった]


[軍務大臣にトドメをさしたところに、飛び込んでくるベリアンの突きを太刀で弾く。
血の色を帯びた瞳で、手負いの獣となったベリアンを見据え。
幾合か刃を打ち合わせた末に、わずかに残った理性が元教え子を殺す事を拒み、刃ではなく柄をその腹へと叩き込んだ>>560

その際のベリアンの最後の一撃は、小太刀を握っていた左腕をかすめた。
駆けつけてきた守備兵たちの前で、その腕を伝う血を舐めとれば。自らの狂気が加速し、僅かに残っていた理性も吹き飛び。

目に付く全ての人間を殺し尽くすまで、その凶刃は振るわれ続けた。


もし、オズワルドとヴェルナーが、もう少し早く駆けつけていたならば。
大公暗殺よりも前に、その場で2人も殺していた事だろう]

(620) 2013/06/14(Fri) 15:00:44

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