人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル海軍中尉 シロウ

-回想/ナハティガル副艦長就任直後-

[少し話をしたいと、ゲオルグに時間を作って貰ったのは、ナハティガルの副艦長になった直後だった。]

 ようやく此処まで来ましたよ。

[特に隠すような話でもなく、指定された酒場にて。
“此処”と示して笑う。
副艦長の地位なのか。中尉と言う階級なのか。
それとも、傭兵として、医者として、学んできた自分の成果を示していたのか。
自分自身でも分からず、だが、報告のように口にする。]

 ナハティガルの奴ら、面白いんですよ。
 戦果よりも、“死神を追い払った話”の逸話ばかり俺に聞かせる。
 初陣では、たった一人の死者も出さなかったとか。
 ここの艦長は一度も戦死してないとか。
 機関室近くに直撃食らっても、爆発炎上せず、母港に帰還して、多くの乗員の命を救ったとか。

 …もっとも、最後のは、ストンプ製の特殊改造のおかげらしいですけども。

(619) 2015/11/05(Thu) 21:16:38

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