― 3年前・公国軍務大臣暗殺事件 ―
――軍務大臣からの刺客によるものだという、タレこみがあった。
その有能さが、寿命を縮める事になったがな。
[太子暗殺からたどり着くのが早すぎる、という言葉>>555への応えとともに。覆面の裏で笑みが漏れた。
その笑いは、教え子の一人の優秀さにむけたものか。それとも、すでに血の匂いに酔っていたからか]
いずれにせよ、遅いか早いかだけの差だろう。
[振り下ろされた刃>>556を太刀で受け流し避ける。
手負いとなりながら、なおも刃を向けてくる気迫が心地よい。
やはり自分も、父や兄たちと同じ血を引き継いでいるのだな、と。血に酔い狂気に陥る裏で、わずかに残っている正気の部分が悟った]