− ステファンの教室 − >>609>>611[招聘の声に応えて、書物やインクの匂いのする部屋に入る。室内にいたのは少年の方だった。相手の顔を見つつ、改めて挨拶をする。] ロー・シェンよりの使いで参りました。 ──はい、以来、つつがなく。[再会に際して屈託ない笑み浮かべていたが、あの時は云々といった話を持ち出すことはなく、今は配達人という黒子に徹する。]