[ジルの言葉>>533に、指し示された細い指の先に視線を向ける。彼女の言葉通り、白銀と紅が並んで駆けていた。その先には人の二倍ほどもある赤き異形の巨人。彼らは今から、その巨人に戦いを挑むのだ。だが不安に思う必要はなにもなかった。二人でいて出来なかったことなど、今まで何もないのだから]