[>>0:587 足元を駆け抜ける兎の、揺れる尻尾が見えた。小さな的に当てるのは、むしろ得意なのに。どうもなんだか気が散ってしまう] ……うわー、当たらん。 俺は止まってる的しか撃てないんだろうか……。[独り言を呟きつつ。走る兎の影を捉え、ヒンメルにそれを知らせつつ、目を周囲に向けて。――……飛び立つ鳥を撃ち落としながら。自分の中の闇を知る]