― 宿屋→村の中 ―
[吹き付ける雪が痛い。右耳を片手て覆い気休め程度にあたためていると、ヤコブから声をかけられた>>604
自身の能力の事と聞き、なんで今?と、戸惑ったものの……電話も使えない状態だからと勝手に解釈し口を開く。]
……人に、よると…
[一言口を開いたらマフラーぐらいは持ってきとくべきだった…そんな後悔が生まれた。少ししか開いてないというのに口の中が冷たい。
だが、この寒さの中である。しゃべっている方が、幾分か気が紛れると話を続ける]
…僕のは、かなり…広範囲まで……届く、らしいです…
距離に、して…新緑の村から…小さな……ぐらい、ですね……
[それはおおよそ3村分を越えて、破格の通信距離である]