………っ、[深い霧の中、姿は見えぬが、確かに感じるのは弱々しい精霊力。お互いの本能で察するひとつの気配は、魔界より生み出された邪と魔に近い魔物としての精霊種でなく、精霊界より捕われ、享楽の為に放たれた若き水精のもの。>>410そうして、続いて聞こえてくるのは低空を駆ける複数の幽馬の嘶き。濃霧を透かした人影は首の無い騎士の形を取り、興に耽るまま、逃げ惑う水精を狩りに参じたのであった。**]