………。……[起き上がり、暫く逡巡して。 スイッチを入れる。 無事繋がった筈の回線は、何も伝えてこない。 ――やがて焦れる程の時間を経て、はじめて、声が響いた>>3:496]『聞こえるか――?』[懐かしい声に、息を呑む。 咄嗟に切断スイッチに手を伸ばしかけて、手を止めた。]『……何食いたい?って聞いたのに、お答えがないので』『勝手に、こちらで……』