[コンラートがクッキーを一つ摘むのを合図に、緊張を紛らわせる為に茶で唇を濡らす。程よい温かさと、少し懐かしく思える香りは、胸の内にある焦りの波を静かなものへと変えてくれる。]はい、是非に。必ずお伝えします。[今この場で食べなかったのに>>598理由があるのだとは知らず、少々残念そうに見つめはしたが、彼の養い子も共に味わってもらえるなら嬉しいと頷いた。彼らはこのクッキーでどのような会話を交わし、どのような時の過ごし方をするのだろうか。穏やかなものであると良いなと切に願う。]