[あまり長居はしない方がいい。
クレメンスにそう促された時>>421だった。
騒ぎの激しい広場の方から、
一層大きなどよめきが上がり、
鎮圧軍の指揮官が目から矢を
生やして落ちていくのが見える>>396。]
……ついに犠牲が出てしまったか。
[遠目からでも判る見事な弓の腕。
事故以来視力は落ちたものの、
それが綺麗に眼球を貫いてるのがわかる。
今まで平和な世界だったにも関わらず、
これ程の腕を持つ者が居たとは。
だが、そんな戦士も、これ以上この島の平和を脅かすようであれば、
何としてでも倒さねばならないだろう。
―――生まれてくる新しい命の為にも。]