世話されていたと思うなら、少しくらいは礼をしてくれても良かったんだぜ?いつでも受け付けてたってえのになあ…。[大いに真面目に言い返す唇の端には、笑みがある>>600大して期待もしてないようで彼を見遣った。だから船の模型を差し出された時、ディークの顔に浮かんだのは喜びよりも僅かな戸惑いと驚きの色だった。机の上に唯一それだけ残された、船の模型。幾度も眺めた>>3:*93それを、ディークがいたく気に入っていたことを彼は知っているだろう。けれど同時、]