[御しきれぬ力に触れたいと、手を伸ばすこと。ヒトにのみ許される性だと、夫は応じる>>602] ……。そうなのでしょうね、きっと。[ならば彼は、賢しく愚かしいと思うのだろう。同じ精霊でありながら、そう望む身を。小さく頷き、額へ受けるキスにゆるりと瞼を閉ざす]